ジャンプスターターとは、バッテリーが上がってしまった車のエンジンを
再始動させるためのアイテムです。
以前、以下のジャンプスターターを購入して、
電動リール用の電源として、ときどき活用していました。

そして、ふと新たな疑問がわいてきました。
「このジャンプスターターを、
エレキモーターの電源として使ったらどうなるのか?」
商品の説明では、
・8Lガソリンエンジンを始動できる
・12V22000mAh
・ピーク電流2000A
と、数字だけ見るとかなりのハイパワーに思えます。
22000mAhということは、単純計算で 22Ah。
もし本当に「12Vで22Ah」あるのなら、なかなかの容量です。
私が使う予定の、
ハイガーの20lbモデル(約200W)の場合、必要電流は、
200W ÷ 12V = 約16.7A
となります。
仮にこのジャンプスターターが「本当に12Vで22Ah」あるなら、
22Ah ÷ 16.7A = 約1.32時間(約79分)
稼働できる計算になります。
ただし…ここが疑問点
現在のリチウムイオンバッテリーの相場だと、
- 12V 10Ah = 約1万円前後
という価格帯です。なので、
12V 22Ahが7,000円前後
という価格は、にわかには信じがたい安さです。
半額以下ですから、、、
最近エレキモーターを購入し、先日届いたので、
実際にジャンプスターターでどれくらい動くのか試してみれば、
この疑問もはっきりしそうです。
エレキモーターでテスト開始
まず最初に、そもそもこのジャンプスターターで
このエレキモーターが動くのかをテストしました。
結果は、問題なく回転。
ひとまず、出力自体は足りているようです。
空回転はエレキのモーターに良くないので、
クーラーボックスに水を溜め、その中で回転させることにしました。

テストの条件としては、
- 速度は「1」か「2」が選べますが、速い方の「2」を選択。
- 連続稼働もモーターに負担がかかるので、
10分回転 →10分休憩、を繰り返し、何分稼働するか計測します。
以下では、ジャンプスターター側とエレキモーター側、
それぞれに搭載されているバッテリー残量表示(%)が変化したタイミングになります。
開始時(残量表示)
- ジャンプスターター→100%
- エレキモーター →100%
6分経過時(残量表示)
- ジャンプスターター→75%
- エレキモーター →100%
19分経過時(残量表示)
- ジャンプスターター→50%
- エレキモーター →100%
27分経過時(残量表示)
- ジャンプスターター→0%
- エレキモーター →20%
モーターの音が明らかに弱くなったと感じたその瞬間、
エレキ側で「100%」と表示されていた残量ランプがフッと消灯。
続いて、すぐに50%ランプも消えてしまいました。
同時にジャンプスターター側もランプがすべて消灯しました。
モーターの回転を止めても、ジャンプスターター側の表示はまったく復活しません。
一方でエレキ側は、停止すると再び100%まで点灯しますが、
再度モーターを回すと、またすべて消えてしまいます。
今回の検証で、エレキが実際に回転できた時間は
わずか27分
という結果になりました。
使えた時間からジャンプスターターの容量が確定
このエレキモーターが27分しか使えなかったということは、
■ 消費電流
200W ÷ 12V = 約16.7A
■ 使用時間
27分 = 0.45時間
■ 実際に使えた容量(Ah)
16.7A×0.45時間=約7.5Ah
今回の実測結果から、このジャンプスターターの容量は
12V換算で約7.5Ah という結論になりました。
商品説明では「22000mAh(22Ah)」と記載されていますが、
どうやらこれは12Vではなく、
3.2V基準での容量表記だったようです。
12Vで見ると約7~8Ah相当。
価格は8,000円なので、
現在の相場と比べても特別安いわけではありません。
そもそもジャンプスターターは、
瞬間的に大電流を流して
バッテリー上がりのエンジンを始動させるために設計されたもの。
連続放電は想定していないので、電気容量も大きくないのだと思います。
今回の検証結果から見ても、
エレキモーター用途では容量的に全く足りてません。
エレキ用途なら、12V基準で少なくとも50Ahは必要でしょう。
消費電力の少ない電動リールのような用途であれば、
容量的にも十分。
コンパクトで持ち運びやすい点などメリットはあるんですけどね。















